単勝オッズから勝率を考える:4.5倍の馬は何%で勝つのか
「単勝4.5倍の馬は、何%の確率で勝つと見られているのか」。オッズを見て、そう考えたことがある人は多いと思います。この記事では、オッズを勝率の目安に直す方法を、計算例つきで説明します。次走予想の結果を読むときの、土台になる考え方です。
まず、単純に計算すると
オッズは、100円賭けたときの払戻金の倍率の目安です。単純に考えると、勝率は「1 ÷ オッズ」で求められます。
- 2.0倍なら、1 ÷ 2.0 = 50%
- 4.5倍なら、1 ÷ 4.5 = 約22.2%
- 10倍なら、1 ÷ 10 = 10%
ただ、この計算は、市場が見ている勝率としては、少し高めに出てしまいます。理由は、次の「払戻率」にあります。
払戻率を考えに入れる
馬券は、売上の全額が払い戻されるわけではありません。JRAでは、売上の一部を差し引いた金額を、的中した人で分けます。払い戻される割合を「払戻率」、差し引かれる割合を「控除率」といいます。
通常の払戻率は、馬券の種類ごとに決まっています。
- 単勝・複勝:80%
- 枠連・馬連・ワイド:77.5%
- 馬単・3連複:75%
- 3連単:72.5%
- WIN5:70%
特別なキャンペーンの日には、払戻率が変わることがあります。
単勝の払戻率は80%です。このため、出走する全頭の「1 ÷ オッズ」を足し合わせると、100%ではなく、おおよそ125%(1 ÷ 0.8)になります。足して100%になるように直すと、勝率の目安は次のようになります。
勝率の目安 ≒ 0.8 ÷ オッズ
- 2.0倍なら、0.8 ÷ 2.0 = 40%
- 4.5倍なら、0.8 ÷ 4.5 = 約17.8%
- 10倍なら、0.8 ÷ 10 = 8%
- 50倍なら、0.8 ÷ 50 = 1.6%
つまり、単勝4.5倍の馬は、「22%」ではなく「18%前後」と見られている、ということです。
この計算の限界
これは、あくまで「市場がそう見ている」という目安で、本当の勝率ではありません。
- 端数の処理や、オッズの下限などの影響で、合計がちょうど125%にならないことがあります。
- オッズは発売中に動きます。途中のオッズと最終オッズで、値は変わります。
- 賭けの市場では、「人気馬は実力より安く、大穴は実力より高く評価されやすい」という傾向が、研究で報告されています。日本の競馬でどの程度あてはまるかは、条件によって違うので、頭の片隅に置いておく程度で十分です。
Tabnet競馬での使われ方
Tabnet競馬の次走予想では、2つのモデルの着順確率を並べて見られます。そのうちの「オッズモデル」は、単勝オッズと頭数だけを見て、「そのくらいのオッズの馬は、ふつうどのくらいの確率で何着に来るか」を出す、基準のモデルです。
この記事の考え方は、オッズモデルの数字が妥当かを見るときにも使えます。たとえば、4.5倍の馬の1着確率が、18%前後から大きく外れていないか、といった確認です。AIの確率との差の読み方は、別の記事で説明しています。
※計算例は説明用です。馬券の購入は、ご自身の判断と責任でお願いします。
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